『紅茶執事のお嬢様 恋がはじまる一杯目』
(※『異人喫茶シュガーリィテイルへようこそ』から改題)
秋田県出身。紅茶とお茶菓子があればご機嫌なてんびん座。女の子が頑張る物語が好きなので、少女小説は読むのも書くのもメインフィールド。
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小説を書こうと思ったきっかけはなんですか?
子供の頃から工作が好きで、創作意欲だけは人一倍ありました。児童向けのショートアニメや絵本も大好きでしたが、物語に興味を持ったのは映画や小説を楽しめるくらいに成長してからです。さまざまな作品に触れるうちに「自分にしか作れない、とびきり可愛くて優しくて楽しいものを生み出したい!」と思ったのがきっかけでした。
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えんため大賞でデビューしたいと思われた理由を教えてください。
(ex.賞金が魅力的、出身作家が好きだったなど)よく読んでいたビーズログ文庫の部門があったからです。バラエティー豊かなラインナップが毎月並ぶ活気あるレーベルなので、ここからデビューするのが夢でした。
もう一つの理由は評価シートがもらえること。少女小説の書き手にとって、作品の改善点を指摘していただける機会はなかなかありません。私の場合は、前年のアドバイスが受賞作を書く上でとても参考になりました。 - Q
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今回の受賞作のアピールポイントはどこですか?
また、執筆・応募にあたって気をつけたことがあれば教えてください。テンポあるストーリー展開と読後感のよさにこだわりました。
異国で奮闘する主人公と、彼女の前向きさに心を動かされていく訳あり執事の恋模様にときめいていただけたら嬉しいです! 紅茶をテーマに物語が進んでいくので、お好きな方もそうでない方も何かしら心に残る一杯がありましたら光栄です。
応募にあたっては、締切りギリギリまでねばって推敲しました。郵送派は窓口時間との戦いですが、最後まで諦めなかったのが功を奏したと思っています。 - Q
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受賞が決まったとき、また授賞式に出席したときのお気持ちを教えてください。
受賞連絡を受けてすぐに家族の所へ行き、泣き崩れたのを覚えています。何度も落選していたので、やっと手が届いたという感動はとてつもなく大きかったです。
授賞式では、代表スピーチという大役を仰せつかっていたので緊張していましたが、お会いした皆様が気さくな方ばかりで安心しました。立派なトロフィーを受け取って、「ここからスタートするんだ!」という気持ちがさらに高まった、楽しく思い出深い式になりました。 - Q
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将来、どういう作家になりたいと思っていますか?
面白かった、だけでは終わらない作家です。
読んでいて楽しいのはもちろんですが、勇気や優しさが胸に芽生えたり、開くたびに違う場面が心に残ったり、読む前よりも世界が愛おしく感じられたりする物語を書きたいです。一生大切にしたいと思っていただけるような作品を生み出すのが目標です。 - Q
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最後に、これから作家を目指す方へひと言アドバイスを!
あなたが書く物語はあなたにしか書けません。自信を持って執筆してください。
書きあげたら一息ついて、今度は初めて物語を手にとったつもりで読み直してみましょう。審査にあたられる一人の心を動かすことが、ゆくゆくの受賞につながります。
読んでくださった方に楽しんでいただくこと。これは応募作を書くときも、その先で物語を書き続ける上でも、決して忘れてはならない大切な心構えだと思っています。
あなただけの素敵な物語、いつか私にも読ませてくださいね。