(※『「死ね」と言ってはいけない理由は?』から改題)
神奈川県出身。子どもの頃から広い意味でのバトルものが好きで、戦闘シーンさえあれば女の子向けでもラブコメや推理が主題でも観たり読んだりしていました。運動は不得意ですが武道や格闘技も好きで、いくつか習っていたこともあります。
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小説を書こうと思ったきっかけはなんですか?
高校時代にオンライン小説を読むのにハマり、ひと通り好きなジャンルを読みつくしてしまった後、「こんなのが読みたい!」という作品を自分なりに書いてみたのがきっかけでした。
そこで書く楽しさに目覚め、勉強のつもりで商業小説を読み漁るようになり、気づけば小説執筆を仕事にすることへ憧れるようになっていました。 - Q
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えんため大賞でデビューしたいと思われた理由を教えてください。
(ex.賞金が魅力的、出身作家が好きだったなど)『吉永さん家のガーゴイル』『狂乱家族日記』『バカとテストと召喚獣』『疾走する思春期のパラベラム』など大好きな作品を通し、読者として馴染み深いレーベルさんだったことが一番大きな理由です。
また今回の受賞作、世界観に某国民的狩猟ゲームの影響を多々受けているのですが、同作のノベライズを刊行しているファミ通文庫さんに認めてもらえたら光栄だな……という欲もありました。 - Q
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今回の受賞作のアピールポイントはどこですか?
また、執筆・応募にあたって気をつけたことがあれば教えてください。主人公のいわゆるチートに類する強力な異能と、上述の世界観のおかげでそれだけでは大活躍に至れないもどかしさ、もどかしさの後のカタルシス……的な王道を目指しました。
個人的に、アメコミヒーロー作品等でよく扱われる「力を持っているがゆえの苦悩」という要素に燃える性分なので、その辺りにも力を入れたというか、やや入れすぎた気もします。
それと、表紙のみならずbun150さんの描いてくださった挿絵も! 物凄く! 素敵さの塊なので! ぜひ! 見て!!! - Q
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受賞が決まったとき、また授賞式に出席したときのお気持ちを教えてください。
半信半疑、というのが正直なところでした。
連絡をいただいた時どころか授賞式を経てもまだ似たような心境で、無事に刊行に至った今ようやく「スタートラインに立てたんだな」という実感を持ち始めています。
いえさすがに、担当さんと初打ち合わせをさせていただいた時点で「どうやら受賞はたしからしい」とは思っていたのですが、実際に本が書店に並んでいるのを見るまで「油断するな……まだどんな落とし穴で刊行できずに終わるかもわからんぞ……」と内心の予防線を解けずにいたと申しますか……。
授賞式は人見知りも手伝って緊張し通しで、腕時計型の活動量計のデータによると、消費カロリーが普段の同歩数の日より1000キロカロリー以上多いほど、終始心臓バックバクでした。 - Q
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将来、どういう作家になりたいと思っていますか?
売れる作品を書ける作家。
と言ってしまうと身も蓋もないのですが、売れるということはより多くの読者さんに作品を手に取っていただく機会があり、長く作家を続けていくチャンスも増えるということなので、不遜かもしれませんが、やはりそこを目指して努力していきたいと思っています。 - Q
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最後に、これから作家を目指す方へひと言アドバイスを!
新人賞は何割かは運も絡む運ゲーじゃないかと思っています。
もちろん実力次第で9割以上の確率で受賞できる方もいるとは思いますが、選考対象が娯楽作品である以上、大なり小なり評価する側の好き嫌いは絡みますし、9割が10割になることはないはずです。
実際、後の大ヒット作が新人賞の早い段階で一度落選していた……なんて事例も複数耳にします。
誰が悪いとかではなく、構造上どうしてもそうなるので、特に一次落ちは「一人に読んでもらったけど好みに合わなかったらしい」程度に軽く捉えて、次作を書きつつ「二人目に読んでもらう」ことを試してみてもいいと思います。
確率を高めるには質も大事ですが試行回数も大事。
毎度落選にガチ凹みしては書けなくなって時間を空費……振り返れば長年かかったわりに投稿数はたいしたことないなあ、なんて投稿者からできるアドバイスはこのくらいです。はい。