TOP > 受賞作品 > 第20回えんため大賞×RPGアツマールPRESENTS えんため大賞 自作ゲームの部 
歴代受賞作品
結果発表

●大賞

「キミガシネ —多数決デスゲーム—」 ナンキダイ

●優秀賞

「【クトゥルフ神話RPG】神話警察24時」 あたりめ
「地下鉄怪奇ホラー『FS』」 arohaJ
「ニンゲンの探偵さん」 sayuki

●特別賞

「【探索ホラー】ストロベリー・ヒル・ホテル」 ちvero
「【ダーク・ファンタジー】Angelic Syndrome」 花房夜空
「ダンジョン・チューバー!!!」 へいん

●選考委員特別賞「SYUPRO-DX賞」

「【観るゲーム】RPGハイールDX−僕による、僕だけの物語−」 あるふぁ

●選考委員特別賞「カルロ・ゼン賞」

「宇宙飛行士くんのぼうけん」 港ねずみ

応募総数
102作品
最終選考候補
10作品
総評

吉澤純一(プロデューサー/『RPGアツマール』『フリーダムウォーズ』『パタポン』)

みなさん、こんにちは!
ドワンゴの吉澤です。
今回、KADOKAWAさんと『RPGアツマール』とで『えんため大賞×RPGアツマールPRESENTS えんため大賞 自作ゲームの部 ~募集テーマ「物語」~』を実施させて頂きました。
応募いただいたクリエイターのみなさん、本当にありがとうございました!

選考に選考を重ねた結果、今回の発表をさせて頂きました。
それぞれ受賞されたみなさん、本当におめでとうございます!

今回の選考のポイントは、募集テーマである「物語」です。
募集いただいた作品の分だけ物語があり、短編から長編までさまざまな作品のさまざまな物語をゲームプレイを通じて楽しませて頂きました。
審査は複数の漫画、小説の編集部さんに審査員として参加して頂き、受賞作にはコミカライズ、ノベライズの商品化がつくこともあり、メディアミックスできる物語なのかどうかを選考のポイントとさせて頂きました。

また「物語」をテーマにゲームを制作するときに重要になるのが「ゲームとしての楽しさと両立させること」だと思います。

物語を読んでその世界の魅力を感じられるようにするだけでなく、謎解き、探索、収集、成長などゲームとして面白いこと。
言うのは簡単ですが実際に作るのは本当に大変なことです。

大賞を受賞されたナンキダイさんの『キミガシネ』は、デスゲームをテーマにしたストーリーを80年代のPCゲームで人気だったアドベンチャーゲームのような画面で謎解きをしながら楽しめるようになっており、非常に完成度の高い素晴らしい作品です。

優秀賞を受賞された あたりめさんの『【クトゥルフ神話RPG】神話警察24時』も、いくつもの事件を解決する物語をしっかりとしたRPGとして制作されていて、物語の面白さだけでなくやり込み、収集要素たっぷりの作品です。

今回応募いただいた作品で受賞とならなかった作品にもこの物語とゲームの楽しさを両立させている作品がいくつもありました。

これだけ多くの作品を応募いただけたことに加え、物語とゲームの両立をさせたゲームと出会わせていただいて本当に嬉しいです。

大賞を受賞した『キミガシネ』のナンキダイさん。
優秀賞を受賞した『【クトゥルフ神話RPG】神話警察24時』の あたりめさん、『地下鉄怪奇ホラー『FS』』の arohaJさん、『ニンゲンの探偵さん』の sayukiさん。
特別賞を受賞した『【探索ホラー】ストロベリー・ヒル・ホテル』の ちveroさん、『【ダーク・ファンタジー】Angelic Syndrome』の花房夜空さん、『ダンジョン・チューバー!!!』の へいんさん。
本当におめでとうございます!

作品を応募いただいた全てのクリエイターのみなさん、本当にありがとうございました!
お忙しい中、コンテストの審査にご協力いただいたみなさん、本当にありがとうございました!

『RPGアツマール』は今後もコンテストを開き、インディー、自作ゲームクリエイターのみなさんの作品を広める活動を続けていきますので、今後ともよろしくお願いします!

受賞作品選評

大賞

キミガシネ —多数決デスゲーム—

https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm3584

●作者

ナンキダイ

●受賞理由

大賞に推す声が圧倒的に多かったこと、そして、非常に多くの編集部から二次展開オファーをいただいたことが、今回のコンテストの主旨にマッチいたしましたので、大賞に決定させていただきました。

●選考委員コメント

ゲームとして惹きつけるシステムやギミック、演出も魅力的であることに加えて終始緊張感のあるシナリオと特徴のハッキリしたキャラクターたちにより、すぐにゲームの世界観に入り込むことができました。彼らの置かれた状況や『容疑者』を推測する想像の余地をプレイヤーに持たせてくれた、と感じ選出させていただきました。(SYUPRO-DX)

一見、ノスタルジックな線画のアドベンチャーのようにも感じるが。
ストーリがじつに練り込まれている。登場人物の舌戦はテンポが速く、スリリング。
完成度が高く、物語として引き込まれた。(浜村弘一)

まず今回の作品の中で一番に目を惹いた作品がこちらでした。自作のイラストは勿論、タイトル、作品のあらすじから漂う不気味な魅力がなんといっても目を惹きます。『多数決』というものをテーマにした作品ということで、実際にはどのような感じかとプレイしてみるとアドベンチャーゲームさながらの色々な場所を探索し、そこから得られるアイテム、ヒントを上手く使い、先に進むギミックや推理モノのような頭を使う展開もあり、多数決だけにこだわったゲームではなく、プレイヤーを飽きさせない展開やシステムが盛り込んであり、ゲームとしても非常に面白い作品となっております。そして、なによりも登場するキャラクターの魅力さこそがこのゲームのもうひとつの見所でもあります。一人一人がとても個性豊かなキャラクターとして完成しており、オリジナルの絵柄も相まって感情移入がとてもしやすくなっております。その分、いわゆるデス・ゲームにおけるどのキャラクターが死ぬのかという展開にハラハラされながら、臨場感溢れるストーリーもそれに拍車を掛けております。まだ前編のみの公開となっておりますが、登場するキャラクター性の良さ、息を付かせぬ展開、ギミックに飛んだ仕掛けと、どれをとっても市販の作品に負けないクオリティとなっております。ゲームという枠組みのみならず、漫画などの二次展開をしやすい物語、キャラクターとなっており、可能性という点においても一番輝くものを感じました。現状の前編のみという公開も、この後、どういった展開が待つのかとプレイヤーを期待させる要因にもなっており、さながら次の単行本を待つ心境であり、早く次の展開をプレイさせたいと思わせる点からも、個人的にこのゲームを強く推薦いたします。(雪月花)

優秀賞と非常に悩みましたが、実際少年エースでコミカライズをするならという点も踏まえてこちらを大賞作品として選ばせていただきました。個性的なキャラクターたちは非常に生き生きとして漫画映えし易い作品です。ゲームとしてはいわゆる多数決で決められた人が死んでしまうというシンプルなデスゲームもの、しかしゲームプレイ中に随所に伏線が張り巡らされており、そこに加えて癖のあるキャラクターたちとのやり取りをしていくのがおもしろく、プレイしている内にどんどんゲームの世界に引き込まれていきます。 プレイヤー自身がゲームの登場人物になって推理・考察していく楽しみ方もできる、非常にすぐれた作品だと思います。(少年エース編集部)

優秀賞

【クトゥルフ神話RPG】神話警察24時

https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm3856

●作者

あたりめ

●受賞理由

大賞に推す選考委員もいるほど人気の高い作品でした。また小説化やコミック化のオファーもそれぞれたくさん寄せられ、二次展開案が見えやすい作品という理由で、優秀賞に決定させていただきました。

●選考委員コメント

シンプルに一言、面白かったです。特にキャラクター造形と世界観が突出して素晴らしかったです。タイトルにも入っている『クトゥルフ』という流行りの要素をちりばめつつ、咀嚼し自分のものとしてアウトプットできているのは見事です。また、登場するキャラクターたちも個性的(しかもイラストが可愛い!)で、セリフの一つ一つにも「らしさ」を出すこだわりが感じられました。イベントの挿入も自然且つ効果的に行われているので、序盤の段階からストーリー展開が気になってついついプレイし続けてしまうほど物語単体と見ても秀逸でした。(ファミ通文庫編集部)

物語の基本設定とその説明がきちんと冒頭に提示されるので、魅力が伝わりやすい作品。また世界観も非常にユーザーが好むジャンルをきちんと捉えており、広がりを感じました。(戦略書籍編集部)

登場キャラクターのビジュアルやセリフにも工夫が凝らされていて、全体的にそれぞれのキャラクターが立っていました。物語の流れもわかりやすく、キャッチ―でプレイしやすい作品だと感じました。(ヤングエース編集部)

特令隊のメンバーをはじめとする登場人物といい、愛らしくデフォルメされたチェインたち(神話生物や妖怪など)といい、グラフィックが魅力的でよいと思います。(コミッククリア編集部)

地下鉄怪奇ホラー『FS』

https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm4426

●作者

arohaJ

●受賞理由

定番のホラーゲームとしての出来の良さと決して媚びない難易度設定、それらがかえって興味を惹かせ何度もチャレンジしたくなる作品でした。怖さと、事件性と、謎解きと、その得体のしれないゾクゾク感からか、小説系編集部からの評価が高く優秀賞に決定させていただきました。

●選考委員コメント

頻繁にゲームオーバーになるシビアな探索にも関わらずエンディングまで進むやる気を保つ『謎』の置き方が素晴らしいと感じました。 不思議な空間でサバイバルに奮闘する女子達を二次展開でみてみたいとも思います。(SYUPRO-DX)

ホラー作品として秀逸。フリーゲームのホラーにありがちな、死にエンド判定の厳しさもある意味「らしい」と感じられ、容易に攻略できないところにやる気をそそられました。何がここであったのか、誰が何を想ったのかなど、人間の闇を探っていく要素にはぞくぞくさせられ、ホラー好きにはたまらない作品だと思います。(戦略書籍編集部)

以前から気になっていた秀作です。グラフィックもレベルが高く、導入部の演出も飽きさせることなく、ゲーム内に引き込んでいきます。地下鉄の暗く奇妙な雰囲気も良い。「回帰」というシステムも面白く、マルチエンディングも評価ポイントです。(ツクール開発部)

ニンゲンの探偵さん

https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm4594

●作者

sayuki

●受賞理由

物語とキャラクターの融合という面で、この先の展開に多いに期待感がもてるうえに、選考委員からは大賞、優秀賞それぞれに推薦する声も多く、コミック部署からの評価も高く優秀賞に決定させていただきました。

●選考委員コメント

評価の軸をゲームではなく、『未完成』であることを織り込んだ『キャラクターの物語』とするのであれば、私はミコの物語の続きが読んでみたいです。テンポの良い会話、キャラの濃さ、そして物語の起承転結にはほれ込んでいます。(カルロ・ゼン)

キャラが可愛いですね。特に主要な登場人物の人柄に好感を抱き、コミカルに引き込まれシリアスなシーンで彼らにより一層ひきつけられました。ファンタジー色のある探偵モノというジャンル形態と、好感の持てる登場人物の描き方から、本作以外の事件を通して登場人物たちの人物像にもっと触れたいと思わせるつくりだと感じました。(SYUPRO-DX)

ロンドンを舞台にした探偵モノで、ゴーストやフェアリーなども登場させるという作品の雰囲気づくりの上手さが光りました。(コミッククリア編集部)

特別賞

【探索ホラー】ストロベリー・ヒル・ホテル

https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm3576

●作者

ちvero

●受賞理由

特別賞に推す声が多いだけでなく、全体的にユーザーからの評価も高い作品です。独特な古ぼけた世界観と、淡々としたキャラの魅力が物語性を感じさせ、二次展開にも向いているのでは?ということで、特別賞に決定させていただきました。

●選考委員コメント

このノリ好きです(笑) 探索ホラーと聞いて、今までのような即死系トラップや、その雰囲気にあったおどろおどろしい雰囲気のゲームを想像していたが、気づくとノリノリでこのゲームをプレイしていたことに気づく。ここでのノリノリとは単純な楽しさである。まず突出すべきは主人公フィリップスとリアのキャラクターである。
報酬目当てで館にやってきたフィリップスと、何事にも物怖じせずそんな彼を事件にどんどん引き込むリアのキャラクターは他のゲームにはない魅力を秘めている。
本来なら恐ろしい世界観のはずが、この二人のキャラクター性のおかげで気づくとコミカルな仕上がりになっており、そうした恐怖を感じることなくスムーズにゲームを進行していた。
時としてホラーゲームをプレイする際、理不尽な即死トラップやおどろおどろしい雰囲気に食指が伸びないこともあるが、このゲームはそうした部分がなく、むしろ二人の次なるやり取りを観たいがためにドンドン進みたくなる魅力があった。
またゲーム中の仕掛けや、窮地の場面の救済など、プレイヤーが思いもしない方法で二人のキャラクターが切り抜けたりと、色んな部分で目が離せず最後までプレイさせる力があった。
独特の世界観やマップもさる事ながら、なによりも生き生きとしたキャラクター達の言動がこの作品の特に魅力高い部分であると言える。(雪月花)

キャラクターづくりが個性的でとても魅力的でした。登場キャラクターたちの掛け合いがユーモアに富み、程良く毒があるところがまた面白かったです。キャラクターを通してプレイヤーを物語に引き込む力が一番ある作品だと感じました。作者さんの今後の作品にも期待しています。(ヤングエース編集部)

【ダーク・ファンタジー】Angelic Syndrome

https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm4581

●作者

花房夜空

●受賞理由

世界観とキャラクター性に独特のオリジナリティがある作品です。他の作品とは違い、きちんとエンディングまでしっかりと丁寧に作りこまれており、一気に物語に引き込まれていくドラマ性の高さを買い、特別賞としました。

●選考委員コメント

腕に羽根が生えていく病で、隔離病棟「鳥籠」に入れられてしまった少女の物語。この世界観設定が、じつに独創的であり、切ない。次々に起こる恐ろしい出来事に、思わずハラハラしてしまった。(浜村弘一)

独自のファンタジー世界設定が魅力的でした。ゲーム自体はそれほど難しくなく、ヒントや手助けキャラなど進めやすいようにされていて良心的。だからこそ、この世界観を存分に味わえたし、キャラクターの魅力を感じられました。この塔の外の世界の話を見てみたいと思わされた作品です。(戦略書籍編集部)

ダンジョン・チューバー!!!

https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm771

●作者

へいん

●受賞理由

とにかくネタが面白い、アイデア勝利の作品です。動画でコメント数を稼ぐとか、視聴者を増やすと云々とか、今どきのネットユーザーにはおなじみのワードが詰め込まれており、だからこそ、ここをもっとこうしたらリアルと連動できるのでは? などど妄想が膨らむ作品ということで特別賞にさせていただきました。

●選考委員コメント

タイトルから一見ネタものなのかな?と思いましたが、実際やってみるとしっかりとしたハクスラ系RPGでやりごたえがありおもしろいです。ゲームのシステムとして、攻略中に実況を見ている人たちから攻略のヒントがもらえる点、配信の盛り上がり具合がゲージで表示されてその増減で視聴者が増えていくというシステムは、まさしく実況動画を見ているような感覚で非常に斬新でした。内容の方も、ダンジョン攻略を実況ネット配信するという今の若いユーザーが入り込みやすいような設定に加えて、キャラクターたちの掛け合いもおもしろく、ゲーム攻略以外の部分でもしっかり楽しめ、今の時代にあった作品だと思います。(少年エース編集部)

設定が秀逸です。配信業とダンジョン攻略の融合で、すごく面白い世界観ができています。主人公のナユタが成長して、のし上がっていく過程に非常にワクワクします。あと、タイトルのヒキが大変強いのは魅力的です。(コミックフラッパー編集部)

以下、当初の予定にはありませんでしたが、選考委員の方々から大変ご好評をいただいた作品を、急遽、選考委員特別賞として設置いたしました。

選考委員特別賞

【観るゲーム】RPGハイールDX−僕による、僕だけの物語−

https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm4016

●作者

あるふぁ

●選考委員コメント

お話の振れ幅がすごい。喜怒哀楽から虚無感まであちこち振り回しながらも爽快に感動的なラストまで連れていってもらえた感じが心地よかったです。特に後半の爆進力! 今回のコンテストの審査基準である「二次展開での広がり」という点において惜しい部分がありましたが、観るゲームとして、つくりこまれたパワーが一際輝いていました。(SYUPRO-DX)

選考委員特別賞

『宇宙飛行士くんのぼうけん』

https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm4244

●作者

港ねずみ

●選考委員コメント

ほのかに漂うダークな世界観の中で宇宙飛行士くんの物語は心温まる物語でもあり、世界観とキャラクターの組み合わせでいえば言及されないのは余りにも勿体ないだろうというのが正直な感想です。コミックではなく、絵本の世界なのかもしれませんが、こういう作品がさらりと混じっているあたりに層の厚いコンテストだなぁと感じ入る次第です。(カルロ・ゼン)



以上、多数のご応募をいただきありがとうございました。受賞者の皆さまのみならず、応募された全ての方のこれからのご活躍を期待しております。