

●大賞
該当作なし
●優秀賞
- 「【ver2.01】ぶきあつめ 〜なんでも武器になるRPG〜」 kagaya
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm7771 - 「人身売買デスゲーム」 蔦森くいな
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm5049
●特別賞
- 「マーダグラム -バーチャルオンラインデスゲーム-」 黒野京
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm7944 - 「妖怪変幻」 mt.saji
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm4633 - 「世界は貧乳に包まれたい?」 たつとり
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm4804

青柳昌行(株式会社KADOKAWA 常務執行役員)
第1回に続き今回も多数の応募をいただけたことを、とってもありがたく思います。
今回は2回目ということもあり、より物語性・キャラクター性の濃い作品が多かったと思います。コンテスト受賞作のコミカライズやノベライズを目標とさせていただいていることもあるのか、以前に比べて「『誰が』『どこで』『なにをする』ゲームである」ということが明確に表現されているゲームが増えてきたように思います。また今まで以上に、キャラクターイラストやビジュアルをオリジナルの素材で制作された作品も増えてきているようです。コミックや小説やアニメなどのように、それぞれの作品がより一層個性を持ち始め、一目で内容がわかるようなタイトルのつけ方をするなど、工夫を凝らしてきているように感じらました。
残念ながら選外となった作品も、とても高いレベルの出来ではありましたが、今回受賞作とさせていただいた5作品は、それぞれが「他作品にはない個性」「キャラクター」「世界観」「アイデア」などの部分に置いて、ひとつ図抜けたものを持った作品であり、そこを評価させていただきました。
今後の展開に一層期待していきたいと思います。

ぶきあつめ ~なんでも武器になるRPG~
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm7771


●作者
kagaya
●選評
通常のRPGは、お金を貯めて武器屋などで短剣やロングソードなどを購入して闘いますが、この作品は、とりあえずその辺にあるものをなんでも武器にできる仕組みになっていて、その発想の面白さが秀逸でした。それこそ草から、木から、家までなんでも引っこ抜いて武器にするという爽快感が味わえます。
冒険の始まりでは経験値上げとお金を貯めるのに苦労し、メインストーリーに進むまでの我慢があるのがよくあるRPG作品のパターンですが、この作品ではひとまずなんでも引っこ抜いて殴るということができるため、「とりあえず始めてみるか」と気軽にゲームを始めることができるのも好印象です。
また、その武器によってアタリ判定の範囲も変化するため、戦略的に武器を選んで闘うという頭脳的な要素も楽しめます。
物語の目的は伝説の武器を探す冒険であり、集めた武器を売ってお金を貯めていくという、本来のRPG的なやりこみ要素も盛り込まれています。
キャラクターもかわいくて、ギャグセンスもあり、気軽に遊べるゲームとしてぜひお勧めできる作品です。
人身売買デスゲーム
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm5049


●作者
蔦森くいな
●選評
「デスゲーム」はやはり圧倒的に人気が高いジャンルです。人間の心の表と裏が物語に深みを持たせられることと、テレビドラマでもそうですが、心理戦というのは見ていてドキドキハラハラし、そして爽快感があるものと言えます。
この作品が他のデスゲーム作品より一風変わっているのは、とある空間に集められたキャラクター達が、力技や駆け引きによって直接戦いあうのではなく、株価のように変動する自らの命の価値を使った投資ゲームを行い、闘い合うということです。
いかにして、他のプレイヤーの命の価値を下げ、より価値の上がりそうなプレイヤーに投資してお金を稼いで生き残るか。そのために心理戦で仕掛け合っていくなど、他にはない点に非常に魅力を感じました。
まだまだ物語は序盤ということですので、この先の展開が非常に楽しみな作品です。
マーダグラム -バーチャルオンラインデスゲーム-
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm7944


●作者
黒野京
●選評
こちらもデスゲーム作品ですが、中二病感あふれるキャラクターが満載の作品です。
とある劇団から依頼されて出向いた女子高生探偵が事件を解決するために、いろんな人に話を聞いていくというアドベンチャーですが、とにかく、グラフィックの色使い、音楽、キャラクターイラスト&設定などが、今の若いプレイヤー、特に女子層に受けそうなテイストで彩られた作品です。全体の雰囲気が、ボカロファンに支持されてきたジャンルの流れを汲んでいる気がします。
やりこみ要素を楽しむゲームと異なり、ドラマを見ているような、物語にどっぷりつかれる魅力ある作品だと思います。
お話がまだ序盤で、これからが佳境になっていくかと思うので、こちらも展開がとても楽しみです。
妖怪変幻
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm4633


●作者
mt.saji
●選評
ちょっとレトロ感あふれるテイストとタイトルロゴがかわいらしい作品です。
キャラクターも妖怪もちょっとかわいらしく、妖怪退治のお話ではあるのですがほのぼのとさせられるところもあります。
捕まえた妖怪のスキルを憑依させて使用する(変身)など、システムにも工夫を凝らしてあり、ストーリーにもどっぷりとつかれます。変身すると主人公の女の子がケモミミっ娘みたいになったりするのもかわいらしいと思います。世界観やグラフィックなども独特の雰囲気があり、演出が素晴らしい作品です。
一方でフリーゲームらしく、プレイを進めるにはそれなりの難易度もあり、クリアした達成感が得られるのも高ポイントです。
世界は貧乳に包まれたい?
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm4804


●作者
たつとり
●選評
タイトルと画面からのインパクトが強い作品です。
貧乳の女の子が、ひたすらおっぱいでいろんなものを挟みまくり、それにしたがっておっぱいのカップ数があがっていくというおバカアクションゲームですが、そのネタの潔さにつきると言えましょう。
プレイしていくにつれて女の子のビジュアルもおっぱいが大きくなっていきますが、エロさはなくかわいらしく制作されています。そしてアクションゲームとしてもとてもよくできていて、ある意味ネタゲーとして恥じらいなくやりきったところに評価が高かった作品です。
以上、多数のご応募をいただきありがとうございました。受賞者のみなさまのみならず、応募されたすべての方のこれからのご活躍を期待しております。